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「書籍・雑誌 2007」のアーカイブ

2007年12月27日

「神の雫」のミステリー的展開の必然

モーニングで「神の雫」というワイン漫画が連載されていまして、ちょっとしたブームになっています。

韓国でも翻訳された漫画が出版され、漫画の中で紹介されたワインの値段が上がるなど、本家日本よりヒートアップしているとか。

で、その「神の雫」なんですが、先々週くらいから始まった章が、ちょっとミステリー的な展開になってるんですね。

あるワイン倉からワインが盗まれて、主人公の恩人が疑いをかけられた、と。恩人の無実を信じている主人公は、当日そのワイン倉に訪れた人たちを調査して、独自に犯人を見つけようとする、というお話。

急にミステリーっぽくなってきたなぁと思ったんですが、それもそのはず。この「神の雫」の原作者である亜樹直さんは、金田一少年の事件簿のノベルス版の作者でもあるんですね。

え?名前が違うって?

そうなんです。この人、色んな名義で様々な作品を出してるんです。

亜樹直 - Wikipedia

そしてそして、この人、知る人ぞ知るMMRのキバヤシ隊長のモデルとなった人なんですね(キバヤシを知らない方はスルーしてください)。

なんか意外な人が同一人物だったので、ちょっと驚いちゃいました。

神の雫 (1) (モーニングKC (1422))
亜樹 直 オキモト シュウ
講談社 (2005/03/23)
おすすめ度の平均: 4.5
5 美味しんぼのワイン版?
4 ゆうきゆうさんのレビューの方が面白かった。
5 「神の雫」の世界にはまりました


2007年12月17日

セレビッチ!

酷いネーミングですね。

「セレブになりたい貴女のための 速習!セレビッチ」 ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス

ここでは、単なるお上品な上流婦人にとどまらず、ビッチ性をも併せ持った魅惑のセレブ、名づけて「セレビッチ」たちの伝記をピックアップ。

ビッチなセレブって!

パリス・ヒルトンみたいな人のことを言うのかな。


とか思ったら、下の方に書いてあったよ!

(2)ヒルトン姉妹 女性ファッション誌御用達のセレブといえばパリス・ヒルトン(姉)とニッキー・ヒルトン(妹)のヒルトン姉妹。ホテル王・ヒルトンを父に持つ超お金持ち、おまけに美人でスタイルも抜群。夜な夜なパーティで遊びほうけ、とりわけ姉のパリスは親友のニコール・リッチー(ライオネル・リッチーの娘)ともども世界をお騒がせしているセレビッチの代表的存在だ。ハメ撮りビデオがネットで流出しようがパーティでおっぱいポロリしようが、彼女たちのキラキラファッションが女性誌を飾らない月はない。

「ハメ撮りビデオがネットで流出しようがパーティでおっぱいポロリしようが、彼女たちのキラキラファッションが女性誌を飾らない月はない」って、やだよ、そんな人。

こういう人たちに憧れる人がいるんだもんなー。世界は広いね。

もっと下の、

(7)セレブの着回し術 「ノッポさんのトーク術」と同じくらい矛盾した言葉。

この突っ込みが的確すぎておもしろ。


おでかけセレビッチ (ヨコモレ通信 (2))
辛酸 なめ子
文芸春秋 (2007/01)
売り上げランキング: 16749
おすすめ度の平均: 4.5
3 チョイ過去
5 たまらん!
3 おもしろせつないスポット紹介。

2007年12月 8日

伊坂幸太郎 "ゴールデンスランバー"

これはやばい。

超おもしろい。

2007年で1冊選べと言われたら、僕は間違いなくこの本を推します。


物語のあらすじは単純で、首相暗殺の容疑をかけられた主人公・青柳が、色々な人の助けを得ながら必死で逃げようとする2日間を描いています。映画で言うと「逃亡者」のような感じですかね。

ただ、セキュリティポッドなる近未来設備が登場したりと、若干SFが入っている部分もあり。クライマックスの展開はファンタジーでもあります(といっても、妖精とか出てくるわけではありません)。


随所にちりばめられた、「伊坂幸太郎」節が炸裂していて、ロック好きの岩崎さんという人物や、主人公の父親などの会話、発言にはわくわくさせられました。


年末年始、時間のあるときの読書に是非どうぞ。

こりゃぁ今度の直木賞取るんじゃないかな。これまで何度も落選しているし、当選させるならこの本だと思いますよ。


ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
新潮社 (2007/11/29)
売り上げランキング: 23
おすすめ度の平均: 5.0
4 冴えわたる伊坂幸太郎ワールド
5 運よく仙台で
5 来ました!


2007年11月29日

君たちに明日はない

クビ切り代行会社に勤める主人公が、クビ切り対象者と繰り広げるおもしろ可笑しい物語。

どんなに優秀でも、「会社の都合」ってやつで、いとも簡単に人生の転機を迫られるんだよなぁ。

ものすごく面白いというわけじゃないけど、仕事に対する態度というか姿勢を、改めて考えさせられました。

君たちに明日はない (新潮文庫 (か-47-1))
垣根 涼介
新潮社 (2007/09/28)
売り上げランキング: 831
おすすめ度の平均: 3.5
2 リアリティー無いじゃん
5 「明日は明日の風が吹く」と思える物語
2 深みがなくて残念です

2007年11月25日

東野圭吾「ダイイング・アイ」

東野圭吾の新作「ダイイング・アイ」を読みました。

新作、といっても初出は1998年で、雑誌に連載後、単行本化されていなかった作品のようです。結構昔の本ですが、携帯電話の使い方等々時代の古さを感じさせてないところをみると、今回、大幅に加筆修正をしたんじゃないかと思います。

物語は、ある普通の主婦が車に衝突され死んでしまうところから始まります。車と壁に挟まれながら、主婦が情念深く死んでいくこのシーンこそがこの物語の肝。

その交通事故の加害者である男性を中心に、ストーリは、ミステリー、SF、オカルトと状況が二転三転していきます。

途中、「えー、そっち方面の話だったの?」と臭わせる部分があるのですが、結果としてそっち側には転ばず、良かったです(って読んでない人にはなんのこっちゃ分かりませんね)。

タイトルの「ダイイング・アイ」は、「死にゆく人の目」。その言葉通りの意味で、ストーリーの終盤、事件の真相が明るみになったとき、思わず背筋がぞくっとしてしまいました。

ダイイング・アイ
ダイイング・アイ
posted with amazlet on 07.11.26
東野 圭吾
光文社 (2007/11/20)
売り上げランキング: 60
おすすめ度の平均: 4.0
4 怖い
4 なんとも不気味なストーリーです。
5 どきどきしながら読みました

2007年9月11日

現代の肖像にシャア・アズナブル

AERA に「現代の肖像」って連載コーナがあって、毎回著名人の特集が組まれているんですが、'07.9.17号の著名人は「シャア・アズナブル」でした。

肩書きが、モビルスーツ・パイロットだって。

第1作で敵を討ち果たしたシャアは、第2作では父の意志を継ぎ、宇宙で暮らす人の権利拡大のために戦う。しかし、父の名の重さを知る彼は偽名を使い、表に立とうとしない。そのことを若者になじられ、殴られる場面さえある。
全共闘世代の池田は、自らに重ねて演ずるところがあったそうだ。
「全共闘で頑張ったシャアが、こんなだらしなくなっちゃったのか、あのときに世の中変えてあげるっていってたのが、会社入ったらただのサラリーマンじゃん、っていうのを、若手に怒られているみたいなね」

そうかー、なんか僕が観ていたときとは違う視点だなぁ。

大人になった今、会社員になってそこそこ時間が経った今、もう一度見てみると楽しめるポイントも変わってくるんでしょうね。

時間があったら初代ガンダムとかもう一度見てみようかな。

2007年8月11日

楽園(上)(下)

宮部みゆきの新作。「模倣犯」の9年後を描いた作品です。

「模倣犯」が発売されたとき、「おもしろそうだなぁ」「でも分厚いなぁ」「高いなぁ」「文庫になってから買おうかなぁ」と2年近く迷い続け、あげく単行本を買ってしまったわけで。こんなことなら最初に買っておけば良かったと後悔したものです。

というわけで、勢いで買って勢いで読んでしまいました。

正直、「模倣犯」の話の大まかなストーリーは覚えていても、細かい部分は忘れていたんですね。

それでも、単に「模倣犯」に登場したルポライターが主人公になったスピンオフ作品だろうと思って読んでいたので、前作のことがちょっと出てきたときは正直不意打ちをくらいました。

で、なんかこう、現実にあった事件のように感じられたんですね、前作の事件が。

主人公のルポライター同様、身の毛がよだちました。

物語は、事故で亡くなったある12歳の男の子の母親が、ルポライター前畑滋子に会いに行くところから始まります。

彼女は前畑に、自分の死んだ息子に特殊な能力があったかもしれないと告げます。

その少年が生前ノートに書いた絵に、死後まったく別の地域で発生した親による子殺しを示唆する絵が描かれていたのです。

彼には本当にそんな能力があったのか。

前畑滋子は、9年前の事件の傷が癒えぬまま、調査に乗り出していきます。


さすが売れっ子作家だけあって、物語の転がし方が実に巧妙です。物語の焦点は色々と移りゆくのですが、骨子はしっかりしていて、ぐいぐいと引き込まれました。

最後にはちょっと涙をほろりと流してしまうシーンもあり。

前作を読んでおかなければならない本ではありませんが、読んでおいた方が楽しみがちょっと増えると思います。


楽園 上 (1)
楽園 上 (1)
posted with amazlet on 07.08.12
宮部 みゆき
文藝春秋 (2007/08)
売り上げランキング: 8
おすすめ度の平均: 4.5
5 何が出てくるか
4 「模倣犯」から9年…床下の少女と、彼女を「知る」少年を結ぶ点と線!!

楽園 下
楽園 下
posted with amazlet on 07.08.12
宮部 みゆき
文藝春秋 (2007/08)
売り上げランキング: 9
おすすめ度の平均: 3.5
2 何だか物足りない・・・。
3 のめりこみました。。。が。
4 良かったけれど…
模倣犯1 (新潮文庫)
模倣犯1 (新潮文庫)
posted with amazlet on 07.08.12
宮部 みゆき
新潮社 (2005/11/26)
売り上げランキング: 353
おすすめ度の平均: 5.0
5 引き込まれる描写
4 最高傑作とまでいうのは疑問
5 読書の喜びを感じた作品。
模倣犯2 (新潮文庫)
模倣犯2 (新潮文庫)
posted with amazlet on 07.08.12
宮部 みゆき
新潮社 (2005/11/26)
売り上げランキング: 760
おすすめ度の平均: 4.5
5 現代社会がかかえる「闇」
4 全巻の中で最も気持ちの悪い1冊
4 これもまた本能の放つ警告だった
模倣犯3 (新潮文庫)
模倣犯3 (新潮文庫)
posted with amazlet on 07.08.12
宮部 みゆき
新潮社 (2005/11/26)
売り上げランキング: 872
おすすめ度の平均: 4.5
5 宮部氏の代表作
5 虐げられ続けた人間が持つ強さや優しさがいつまでも心に残る1冊
5 社会が求めてるのは真実だの真心だのなんて安っぽいものじゃなくて、極上のストーリーなんだ。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社 (2005/12)
売り上げランキング: 889
おすすめ度の平均: 4.0
5 作者の代表作
2 疑問点沢山あり
5 事件に巻き込まれた人々の関わりをもとに、人殺しの残酷な本質を見事に描いた1冊
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社 (2005/12)
売り上げランキング: 861
おすすめ度の平均: 4.5
5 引き込まれるような読書が好きな人にお勧めします。
2 一刻も早く本棚から削除したい
5 少し違った読み方をしてしまった

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