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ダブルシフト

北区男女共同参画推進ネットワークという団体が主催したイベントに家族で行ってきました。

3月に妻が北区の制度を使って育児ボランティアを4回ほど頼んだのですが、そのときに来てくれたヘルパーさんが「こんなイベントがあるんですよ」と紹介してくれたのがきっかけ。

まあ、イベントといっても、男性が育児休暇を取ったという2家庭の奥さんと旦那さんによる30分ほどのトークショーと、「ダブルシフト」という映画の上映だけなんですけどね。

この「ダブルシフト」という映画が、スウェーデンの映画で、急に育児休暇を取らざるを得なくなった男性のドタバタ喜劇という内容。権利の関係で、日本ではこの手の上映会でしか見られないということで、ちょっと面白そうだね、と妻と話して見に行くことにしたのでした。上映中は、託児可能ということで、子どもがいてもゆっくり見られるということも見に行ったポイントの一つ。こういう機会がないと、なかなかゆっくりできないですからね。

さて、肝心の映画の内容について。

おそらく見られる機会がかなり限られる映画なので、そこそこ詳しくあらすじを書いてしまいます。ネタバレがいやという方は読み飛ばしてください。

従業員数が全部で4名という小さなタクシー会社に勤めるヨーナス。恋人のエマとの間に女の子を授かります。産まれた頃は2人とも大喜びしていたのですが、育児が進むにつれ、夜泣きのストレスと寝不足からエマはばたりと倒れてしまいます。医者から環境の変化が必要とアドバイスされ、「私は明日から職場に復帰するから、あなたが父親休暇(育児休暇)を取って」とヨーナスに懇願します。目の下にクマができ、げっそりとやつれた妻を前に、断ることができないヨーナス。父親休暇を申請しようと会社を訪れるのですが、会社は会社で新しいドライバーが見つからず、資金繰りに悩んでいて、とても父親休暇を申請できる雰囲気ではありません。仕方なく「ガンっぽいけど、ガンじゃない妙な病気」と嘘をついて会社を休み始めるヨーナス。当然、そんな嘘が長続きするはずもなく、結局タクシーに我が子を乗せて、こっそり仕事をすることになってしまいました。これでうまくいくかのように思えた矢先、偶然お義母さんが自分が運転するタクシーをつかまえようとして、見つかるとやばいと思ったヨーナスは、タクシーを急発進させ、交差点で衝突事故を起こしてしまいます。それがきっかけで、娘と一緒に実家に帰ってしまったエマ。失意のどん底に突き落とされたヨーナスは、友人のアドバイスで、会社に正式に父親休暇の申請をし、妻と娘を取り戻せたのでした。

育児休暇の申請を会社に言い出しづらいというのは、どこの国でも同じなんですね。

職場と家庭、両方に良い顔したくて、結局両方の信頼を失ってしまう主人公は、自業自得なんだけど、気持ちはなんとなく分かるんだよなぁ。

このイベントのチラシには、「スウェーデンでは女性の8割が仕事を持っているにも拘わらず、出生率は1.65で専業主婦が多い日本の1.32を上回ります。さらにスウェーデン男性の80%が育児休暇をとるのに対し、日本では0.44%。」なんて書かれていて、ヨーロッパでは男性の育児休暇は当たり前なんですね。

日本でも男性の育児休暇がもっと一般的になれば良いのに。