伊坂幸太郎の新作短編集です。タイトルは、収められている4編の中の1つ。
「フィッシュストーリー」とは、英語のスラングで「ほら話」という意味があるそうです(映画「ビッグ・フィッシュ」も、「大いなるほら話」という意味が込められていました)。
とある売れないロックバンドのラストアルバムに収められた1曲が、最終的に世界を救うという、風が吹けば桶屋が儲かる的な物語です。
読書感は、すべての事象は神によって必然とされている、ということが描かれたM・ナイト・シャマラン監督の「サイン」に近い感じがしました。
伊坂幸太郎の描くキャラクターは、どこか飄々としていながらも、ちゃんと一本芯の通った意志の強い人間達が多く、好感が持てます。自分もこんな感じでいけたら良いのにと思うこともしばしば。
強い意志を持って生きるのって、思っている以上になかなか大変です。
