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セックス・ボランティア

障害者の性について書かれた「セックス・ボランティア」を読みました。

昨日のエントリで紹介した「そして殺人者は野に放たれる」と同時に新潮社から文庫化されました。どちらの本も、社会から「見なかったこと」にされているタブーについて触れている本なので、興味を持つ人は両方気になるのか、Amazonの「この本を買った人はこんな本も買っています」でセットになっていました。

僕は書店で買ったのですが、一緒に買ってしまう心境はなんとなく分かります。

本の内容は、障害者への性のボランティアについて。

自分で自慰行為ができない障害者に対してマスターベーションの介助をしたり、セックスの相手がいない障害者のセックスをしたりするボランティアをセックス・ボランティアと呼ぶそうです。

障害者でもそういう行為が必要である、というのは当たり前のことなのに、今まであまりそういうことについて考えたことがありませんでした。

冒頭に登場するおじいさんが強烈で、年金を切りつめて貯めたお金で、年に1回ソープランドに行くそうです。そこで、酸素ボンベをつけていないと呼吸が苦しいのに、そのボンベを外して本当に命がけで行為に及ぶのだとか。

本書では、セックス・ボランティアについての何かの結論が出るわけではなく、作者の河合香織さんが取材した事実をかみしめるように書かれているだけなので、その是非について答えが欲しい人は物足りなさを感じるかもしれません。

ただ、自分の住んでいる社会にはこういう一面もあるのだということを知る良い入り口になる本ではあります。

セックスボランティア
河合 香織
新潮社
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コメント (2)

オケムラ:

僕みたいな孤独な人相手にも
誰かボランティアでセックスをしてほしい。
金を出してもいい。

吉原へどうぞ。
ボランティアじゃありませんが。