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The MANZAI 3

「バッテリー」のあさのあつこが描く青春漫才物語「The MANZAI」の第3巻を読みました。



以前も書きましたが、読んでいると自分の高校時代を思い出して、ちょっぴり切なくなります。

交通事故で父と姉を失い、学校ではれ物にさわるような扱いをうけた主人公は、自分をさらけ出すことや人を信じることができなくなっています。そんな弱気な主人公が、漫才をやろうと誘ってくる同級生に感化されながら大きく成長していく物語です。

「ピュアフル文庫」の名の通り、甘くて淡い青春のかほりを楽しむ文庫なのですが、僕としては「笑い」や「舞台」の描写に共感を覚えてしまいます。

初めて大勢の前に立って漫才を披露した主人公の、衝撃と価値観の転換は僕も高校生のときに経験しているのでよーく分かります。

自分の言葉や動きで、大勢の人が反応してくれるのは、麻薬に似た快感があるのです。

今はこうしてふつーに就職して、ふつーに結婚して、ふつーに子供がいる感じになっていますが、今でもたまに自分が舞台に立って演技する姿を夢想しちゃいますからね。

児童小説なので、おそらく最後は卒業のシーンで終わるんでしょうが、個人的には、青年編、売れない芸人編、売れっ子編、スキャンダル編、と主人公達が死んでいくまでの壮大な物語を描いて欲しいと思ってます。「ずっこけ中年三人組」の例もあるので、ひそかに期待してみることにします。