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三谷幸喜のありふれた生活5 有頂天時代

三谷幸喜さんのエッセイ「有頂天時代」を読みました。


有頂天ホテル


朝日新聞に連載されているエッセイで、清水ミチコさんとのラジオ番組開始から大河ドラマ「功名が辻」出演までの間のことが収められています。

2005年から2006年にかけて、三谷ファンにとっては幸せな一年間でした。

大河ドラマ「新選組!」は毎週観られるし、年始には古畑任三郎のファイナル3本に、「新選組!」のスペシャルドラマ、舞台では「12人の優しい日本人」(これは観られませんでした…)、そして映画「有頂天ホテル」です。

旧来の大河ファンには人気がなかった「新選組!」ですが、あれは面白いドラマでした。その「新選組!」について、「そうそう!」と頷いてしまった一節があったので紹介しておきます。

あくまでも僕は、僕と同じ時代に生まれてきた人たちのために作品を作る。後世のことなど考えたこともない。 テレビの連続ドラマにも同じことが言える。「新選組!」をDVDで初めてご覧になった方には申し訳ないけど、あのドラマの本当の面白さは、週に一回ずつ一年かけて観続けた人だけが味わえるものだと、僕は思っている。連ドラってそういうものだから。

そうなんですよ。DVDでまとめてみるのと、毎週一回ずつ観るのは違うんですよ。

理由はいくつかありますが、二つ挙げてみます。

一つは、「役者陣の成長がタイムリーに分かる」というもの。

「新選組!」は、田舎の浪士達が、自分たちも世に出たいと、志を共にして、結束力あるチームを作り上げていくというお話。この「主人公達が成長して、新選組が次第に組織として成熟していく過程」と「若い役者達が成長して、ドラマが次第に成熟していく過程」が絶妙にシンクロするというのが魅力でした。

一気に観るよりも、実生活の中で一年を通じて時間の流れを感じることで、その成長具合がよりリアルに分かりました。

もう一つは「次回の放送までに、自分の知らなかった史実やちょっとだけ登場した登場人物について調べることができる」という点。

「次回はどんな話なんだろう」「この頃、この人達は何をしていたんだろう」と好奇心がむくむくと大きくなって、色々調べちゃいました。

やっぱりあのドラマは、リアルタイムで観て正解だったんだなぁ。

一年通じてドラマを観たご褒美を三谷幸喜さんからもらったようで、ちょっと嬉しくなっちゃいました。