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出口のない海

「半落ち」の横山秀夫が、戦争末期の特攻人間魚雷「回天」に乗った若者を描いた作品です。

主人公が大学生で、高校野球の元ヒーロー投手という設定が秀逸。

軍国教育を強いられていなかった世代が次第に戦争に巻き込まれ、「死にたくない」という自分の気持ちに抗いながらも、家族のために命をなげうつという過程が生々しく描かれています。

また「回天」という特攻兵器について、その容姿や訓練方法、操縦方法、そして実際の兵器としての効果に至るまで詳しく書かれています。

終戦記念日に首相が靖国神社を参拝して騒がれていますが、若い世代はその是非を論じる前に少しでも戦争のことを知った方が良いなと思いました。

ちなみに私の父にこの本を薦めたところ、「良い話しじゃった。涙を流して読んだ」との感想をもらいました。