養老孟司さんの「死の壁」を読みました。
大ヒットとなった「バカの壁」の続編にあたる作品ですが、「バカの壁」を読まずにこちらを先に読んでしまいました。
日本人が避けて通る「死」について、養老さんの考えが綴られており、すっと頭に入ってくる内容でした。
本の中で印象深かったのが、「死」の話ではなくて「人は変わるものだ」という話。
日本人は、自分は不変のものであるという考えが根底にある。だから、何かで失敗しても「あのときの自分はおかしかった」とか「冷静な判断力を失っていた」と、正常でなかったから失敗したというロジックに持っていってしまう。自分が変わらないと思っているから、失敗した自分を認めたくないのだ、という論旨でした。
何かのおりに「あのときああ言ったじゃないか」と指摘されても、変な言い訳するんじゃなくて、「あのときはそう思っていたから」とさらっと言えるようになりたいです。過去の自分を否定することはなかなか難しいですが、これができるのとできないのとでは、人としての深みがずいぶんと違うと思うので、これから意識していきたいです。