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カフカの「変身」をゲーム化

ダ・ヴィンチ4月号におもしろい企画が載ってました。

その名も「日本文学ふいんき語り 特別編」。

「日本文学ふいんき語り」とは、ゲーム作家の3名が「教科書でおなじみの文豪が『わたくしの作品をゲーム化してくれないか』と依頼してきたら」というテーマで繰り広げられる対談集だそうで、本の雑誌「ダ・ヴィンチ」では、その3名に高橋源一郎氏を加え、カフカの「変身」をゲーム化したらどうなるか、ということについて対談が行われています。

良くある話で、中高生くらいで読んだ本を大人になってから読むと、また違った感想になるということが、名作の場合は顕著なようで。中学生くらいだと、小難しそうな話を読んで、「はて、これはどう理解して良いものか」と思わず解説を読んでしまう。ところが、大人になるとそういった束縛(名作は名作らしく読まねばならない)からは解放されるため、虫になった主人公を世話する妹に、現代社会の介護の苦労を重ねてみたり、虫になってしまう主人公に引きこもりを重ねてみたり。確かに本って自由に読んで良いんだよなと再認識させてくれる対談内容でした。

肝心のゲーム化の内容は、3名がそれぞれ「こんな感じのゲーム化どう?」ってアイデアを出し合うのですが、それがまた面白い。僕のツボにはまったのが、「ぷよぷよ」とか作ったクリエータの米光さんのアイデア。

「・・・ゲーム化で考えたのは、『ファイナルファンタジーオンライン』みたいなネットゲームで、勇者や魔法使いのキャラが『あるとき虫になる』ウイルスを作ってみたい。レベル32くらいの勇者で今日も活躍するぜと思ってログインしたら、虫になってる。・・・(中略)・・・颯爽と走ったり、チョコボに乗ってたのが、虫で、もぞもぞしてて。・・・(中略)・・・戻れない(笑)。仲間からも、名前はあいつだけど、違うじゃんって相手にされなくなる。敵だと思われて、攻撃されて」

確かに、ログインしたら、ある日突然虫になっていたらかなり怖いかも。なんで? そんなことありうるの? と慌ててみても、誰にも助けてもらえない。虫になるってところはシュールだけど、現実として同じような扱いを受けるように可能性があながち高くないってところが余計に怖いなぁ。

日本文学ふいんき語り ダ・ヴィンチ 04月号 [雑誌]