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ゲロゲーロ

会社帰り、いつも通り山手線に乗ったら、思いの外空いていました。席もちらほらと空いているので、ラッキーとばかりに座って、ふと前を見ると、僕の座った座席の左前方に見えるドアに吐瀉物がぶちまけられていました。

「あー、これが空いていた原因か」と納得するも、別の車両に移ろうかと一瞬迷いましたが、僕の座っている位置だと、見える光景を気にしなければ特に影響もないので、そのまますわり続けることにしました。

停まる駅々で、乗客がその吐瀉物に対してみせる反応は様々。

一番多かったのは、ちらっとみて瞬時に状況を判断し、早足で別の車両に逃げるというもの。やっぱ普通そうですよね。中には、車両中に響く声で「ぎゃー!」と叫んだ女性もいました。いや、そこまで驚かなくても。

その車両に緊張が走ったのは、酔っぱらったおじさんが乗ってきたとき。そのおじさん、吐瀉物に気が付かなかったのか、そのドアの前まですたすたと歩いて、吐瀉物の前5cmの距離に立ったのです。車両の中には「あーあ、気づいてないよ」的な空気が流れ、みんなさりげなくそのおじさんの行動に注目していました。

電車が動き出してしばらくした後、おじさんはその吐瀉物に気づいたらしく、ちょっと身体をびくっとさせてから、じわりじわりと後ろにすり足で移動してました。さも、吐瀉物に気づかず乗ってしまったことを周りの乗客に悟られないかのように(バレバレなんですけどね)。その移動の姿がおもしろかったので、車両の緊張感はいつの間にかくすくす笑いの空気に。そのおじさんは可哀想でしたが、とっさのとき人間はどう行動するのかの良い勉強になりました。